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言葉辞典 男女七歳にして席を同じくせず

男女七歳にして席を同じくせず とは男女は七歳からは別々のクラスで勉強をするようにという言葉であるが、本来は
『男女七歳にして籍を同じくせず』であった。
つまり、七歳でいくらなんでも結婚および入籍するのはまずいだろうという意味の儒教の言葉である。以下、この言葉の変遷について述べる。


今でも幼稚園児の異性が遊んでいるときに「おっきくなったら、わたし、ケンタと結婚するんだ」などと言うのを聞くのはよくある光景であるが、もちろん古代中国でもこういう例は多かった。だが、昔は政略結婚のため、子供同士を実際に夫婦にしてしまう例も多かった。日本でもこういうことは珍しくなかった。時代は下ってたとえば戦国時代などでも、そういうことはたびたび行われていた。
だが、孔子は七歳で結婚というのはいくらなんでも風紀の乱れであろうということで、七歳未満の結婚を法的に禁止すべきだとした。これが本来の『男女七歳にして籍を同じくせず』である。

なお、七歳を一つの境目と見る見方はさほど珍しいものではなかった。たとえば七五三という行事は本来七歳に行う祝いが一番重要なものであったし、日本には各地で「七つ子参り」という習俗があった(この段落は本当です。詳しく知りたい方は宮田登さんの『正月とハレの日の民俗学』などを参照下さい)。
また「七歳までは神のうち」という言葉があるが、これも今では昔の子供は死にやすかったので七歳までは神様のものとして考えたとされているが、本来は七歳くらいまでの子供は「かわいいのでマジ神!」という意味で、たぶん昔からロリコンの類は多かったのであろう。

その後、そんな年で結婚することなんてありえなくなってから後、「籍」が「席」と書かれる誤用が増え(おそらく籍の字の画数が多く難しいからだろう。江戸時代の本など見ているとたまに箱となってる例もある)、異性が同じクラスで授業を受けるべきではないという意味の言葉に変化していった。

男子校や女子高がいまでも各地にあるのはこの誤用の問題である。また男子校とか女子高の存在がおそらく一定数の同性カップルの叢生に寄与したことは間違いなく、そう考えると言葉の誤用が人間の恋愛まで影響を与えてしまったわけで興味深いことである。
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