どもども、森田です。
さて、今回から、しばらく東北史跡編をやりたいと思います。
GWですし、たまにはずっと続いていた東京近辺のものから離れてみようかと思います。
まず、今回は宮城県の塩竈神社と松島の瑞巌寺あたりから行こうかと思います。松島自体は次回に続きます。

まず、新幹線で仙台に到着。仙台は通過したことはあるけど、降りたのは初。しかし、三月末なのに、思いっきり雪が降っていた。えらいこっちゃ。不安を覚えつつ、仙石線の地下ホームへ移動。

十分ちょっと歩いて塩竈神社へ到着。
といっても、ここから地獄が待っている。詳しくは後述。

ここで塩竈神社の簡単な解説。まあ、この石柱に書いてあるとおりで、陸奥の一宮にあたる東北鎮守的な神社です。ただし、厳密に文献で陸奥国一宮を論証することがあんまりできないようで、違うかったのではという話もあるそうですが。
まあ、一宮って必ずしも神社がわざわざ名のらなかったりするので、よくわからないですね。とりあえず東北で最も有名な神社の一つ、ぐらいの認識でよいのではないでしょうか。

こちらの鳥居は重要文化財。伊達綱村の寄進したもの。なお、社殿など建物は大半のものが重要文化財なので(灯籠などは別)、以降とくに重文がどれとか断りません。

石段が殺人的だった。しかし、積雪してなくてよかった。なお、翌日、翌々日と積雪した石段を上がる羽目になって、場所によっては手を使わないと、足だけは上にのぼれなくなる事態になりましたが、まあ、また後日。

随身門に到着。はっきり言ってこの日は寒かった。

塀とつながってる門がもう一つやってきます。さすがに格式高い神社だけあって、豪華。

変な顔してる狛犬。

拝殿。このあたりの建物はすべて300年ほど前に伊達氏の金で再建されたものです。

文治の灯籠と言われてる鉄灯籠。松尾芭蕉も見たとか。本当だとしたら、平安と鎌倉の間ぐらいの時代のものが野ざらしということになるけど、いいのか。奥州藤原氏の秀衡の息子の一人忠衡が寄進したという情報と日付が入っているらしいのですが、だいぶ怪しいっぽいな……。というか、事実なら文化財指定されてるのだろうな。と言っても、鉄器の時代なんてわからないので、実際いつごろのものか不明です。

できれば天気のいい日に行きたかったが、このタイミングしかなかった。

続いて、JRの駅に急いで戻り(電車の時間がぎりぎりのため、本当に急いで戻った)、どうにか電車に乗って松島海岸駅に到着。この駅から、地震の津波で電車が止まってるエリアの代替バスが出ているので、観光とリアル被災地っぽさの二つの空気が駅前で同居していて、なんか妙な感じです。

五郎八姫(いろはひめ)の御霊屋がある天麟院。

円通院は仙台藩二代藩主の息子の菩提寺です。ここの霊廟は重要文化財。

拝観料を払って左手に枯山水の庭がある。

さらに進むと、廟が。こちらは重要文化財。細かく見ると、内部などに南蛮の意匠などが見えるとのこと。

続いて、たぶん宮城県内で一番有名な寺、瑞巌寺へ! それと、東北ではレアな国宝建造物を持っている寺でもあります。また、そのうちもう一箇所宮城県で国宝を持っている大崎八幡宮にも行きますが。
なお、現在、修理期間中で重文の門(これは御成門で重文)や国宝の本堂などが見れないので、現地の工事現場前の写真をそのまま撮影しております。

こちらも実物は見れないので、これでお茶を濁す。さて、じゃあ、このタイミングで行った意味ないじゃないかと思われるかもしれませんが、そのかわり、この工事期間中しか見れないところもあります。

こちらが国宝の庫裏。慶長のもの。いかにも庫裏って感じの庫裏ですね。白さが鮮やか。

庫裏の中からの光景。

こちらは陽徳院御霊屋(おたまや)。つまり、政宗の奥さんの愛姫(めごひめ)の御霊屋です。宮城県の文化財。普段はこちら見れないはずなのですが、本堂などの工事期間中は代わりに見せてくれます。

こういう石をくりぬいたぜっていうところを潜り抜けて、御霊屋まで行きました。

こちらはいろいろと伝説のある法身窟(ほっしんくつ)。
伝説は省きますが、簡単に瑞巌寺の歴史をひもとくと、もともとここにあったのは天台宗寺院でした。意識されてない人のほうが多いと思いますが、この写真でもわかるように、岩屋系の場所が松島には腐るほどあります。鎌倉を知ってる人は、ああ、あれに近いなと思ってもらえるかと。それって、まさに密教系や修験系の修行の場所としては、これ以上ない適地だったのではないかと想像できます。
しかし、鎌倉時代、そこがいろいろあって禅宗寺院になります。しかし、結局その寺も衰えていき、江戸時代に仙台藩の伊達氏に菩提寺に抜擢されて、栄えた、まあこんな感じです。

かなり雰囲気ある参道。
なぜ、参道があとまわしやねんと思われるかもしれませんが、表参道を通らずに横づけするような道もあって、そっちから来たせいです。たぶん、JRの駅から来た人はそっち経由で行く人も多いのでは。

参道の横。たぶん彫りやすい石なのだと思うが、こんな感じでいろいろと彫られている。

そろそろ昼になってきたので、手近な店で牛タンを食べました。やっぱり分厚い! 肉って感じの肉をけっこう久しぶりに食べたので、満足。
行き方
塩竈神社
JR仙石線の本塩釜駅(JRはこっちの漢字)から徒歩15分弱ほど。参道はいくつかあるが、表参道だと写真の石段を通ることになるので注意。怖いなら、もう少し駅に近いところから伸びているゆるやかな階段のほうを選びたい。
円通院
松島海岸駅より、徒歩数分。瑞巌寺のすぐ横。拝観料300円(2014年4月現在)HPなどあるようなので、時間などはご確認を。
瑞巌寺
JR松島海岸駅より、徒歩10分ほど(本塩釜から先はかなり本数が少なくなるので要注意)。そこにたどりつくまでにいろいろとあるので、時間はさほど感じないはず。円通院経由だと総門から参道を通っていけないので、注意。拝観料700円(内部にある博物館も込み)。また、現在工事期間中なので、要注意。
次回は松島のほかのエリアなどをまわります。
さて、今回から、しばらく東北史跡編をやりたいと思います。
GWですし、たまにはずっと続いていた東京近辺のものから離れてみようかと思います。
まず、今回は宮城県の塩竈神社と松島の瑞巌寺あたりから行こうかと思います。松島自体は次回に続きます。

まず、新幹線で仙台に到着。仙台は通過したことはあるけど、降りたのは初。しかし、三月末なのに、思いっきり雪が降っていた。えらいこっちゃ。不安を覚えつつ、仙石線の地下ホームへ移動。

十分ちょっと歩いて塩竈神社へ到着。
といっても、ここから地獄が待っている。詳しくは後述。

ここで塩竈神社の簡単な解説。まあ、この石柱に書いてあるとおりで、陸奥の一宮にあたる東北鎮守的な神社です。ただし、厳密に文献で陸奥国一宮を論証することがあんまりできないようで、違うかったのではという話もあるそうですが。
まあ、一宮って必ずしも神社がわざわざ名のらなかったりするので、よくわからないですね。とりあえず東北で最も有名な神社の一つ、ぐらいの認識でよいのではないでしょうか。

こちらの鳥居は重要文化財。伊達綱村の寄進したもの。なお、社殿など建物は大半のものが重要文化財なので(灯籠などは別)、以降とくに重文がどれとか断りません。

石段が殺人的だった。しかし、積雪してなくてよかった。なお、翌日、翌々日と積雪した石段を上がる羽目になって、場所によっては手を使わないと、足だけは上にのぼれなくなる事態になりましたが、まあ、また後日。

随身門に到着。はっきり言ってこの日は寒かった。

塀とつながってる門がもう一つやってきます。さすがに格式高い神社だけあって、豪華。

変な顔してる狛犬。

拝殿。このあたりの建物はすべて300年ほど前に伊達氏の金で再建されたものです。

文治の灯籠と言われてる鉄灯籠。松尾芭蕉も見たとか。本当だとしたら、平安と鎌倉の間ぐらいの時代のものが野ざらしということになるけど、いいのか。奥州藤原氏の秀衡の息子の一人忠衡が寄進したという情報と日付が入っているらしいのですが、だいぶ怪しいっぽいな……。というか、事実なら文化財指定されてるのだろうな。と言っても、鉄器の時代なんてわからないので、実際いつごろのものか不明です。

できれば天気のいい日に行きたかったが、このタイミングしかなかった。

続いて、JRの駅に急いで戻り(電車の時間がぎりぎりのため、本当に急いで戻った)、どうにか電車に乗って松島海岸駅に到着。この駅から、地震の津波で電車が止まってるエリアの代替バスが出ているので、観光とリアル被災地っぽさの二つの空気が駅前で同居していて、なんか妙な感じです。

五郎八姫(いろはひめ)の御霊屋がある天麟院。

円通院は仙台藩二代藩主の息子の菩提寺です。ここの霊廟は重要文化財。

拝観料を払って左手に枯山水の庭がある。

さらに進むと、廟が。こちらは重要文化財。細かく見ると、内部などに南蛮の意匠などが見えるとのこと。

続いて、たぶん宮城県内で一番有名な寺、瑞巌寺へ! それと、東北ではレアな国宝建造物を持っている寺でもあります。また、そのうちもう一箇所宮城県で国宝を持っている大崎八幡宮にも行きますが。
なお、現在、修理期間中で重文の門(これは御成門で重文)や国宝の本堂などが見れないので、現地の工事現場前の写真をそのまま撮影しております。

こちらも実物は見れないので、これでお茶を濁す。さて、じゃあ、このタイミングで行った意味ないじゃないかと思われるかもしれませんが、そのかわり、この工事期間中しか見れないところもあります。

こちらが国宝の庫裏。慶長のもの。いかにも庫裏って感じの庫裏ですね。白さが鮮やか。

庫裏の中からの光景。

こちらは陽徳院御霊屋(おたまや)。つまり、政宗の奥さんの愛姫(めごひめ)の御霊屋です。宮城県の文化財。普段はこちら見れないはずなのですが、本堂などの工事期間中は代わりに見せてくれます。

こういう石をくりぬいたぜっていうところを潜り抜けて、御霊屋まで行きました。

こちらはいろいろと伝説のある法身窟(ほっしんくつ)。
伝説は省きますが、簡単に瑞巌寺の歴史をひもとくと、もともとここにあったのは天台宗寺院でした。意識されてない人のほうが多いと思いますが、この写真でもわかるように、岩屋系の場所が松島には腐るほどあります。鎌倉を知ってる人は、ああ、あれに近いなと思ってもらえるかと。それって、まさに密教系や修験系の修行の場所としては、これ以上ない適地だったのではないかと想像できます。
しかし、鎌倉時代、そこがいろいろあって禅宗寺院になります。しかし、結局その寺も衰えていき、江戸時代に仙台藩の伊達氏に菩提寺に抜擢されて、栄えた、まあこんな感じです。

かなり雰囲気ある参道。
なぜ、参道があとまわしやねんと思われるかもしれませんが、表参道を通らずに横づけするような道もあって、そっちから来たせいです。たぶん、JRの駅から来た人はそっち経由で行く人も多いのでは。

参道の横。たぶん彫りやすい石なのだと思うが、こんな感じでいろいろと彫られている。

そろそろ昼になってきたので、手近な店で牛タンを食べました。やっぱり分厚い! 肉って感じの肉をけっこう久しぶりに食べたので、満足。
行き方
塩竈神社
JR仙石線の本塩釜駅(JRはこっちの漢字)から徒歩15分弱ほど。参道はいくつかあるが、表参道だと写真の石段を通ることになるので注意。怖いなら、もう少し駅に近いところから伸びているゆるやかな階段のほうを選びたい。
円通院
松島海岸駅より、徒歩数分。瑞巌寺のすぐ横。拝観料300円(2014年4月現在)HPなどあるようなので、時間などはご確認を。
瑞巌寺
JR松島海岸駅より、徒歩10分ほど(本塩釜から先はかなり本数が少なくなるので要注意)。そこにたどりつくまでにいろいろとあるので、時間はさほど感じないはず。円通院経由だと総門から参道を通っていけないので、注意。拝観料700円(内部にある博物館も込み)。また、現在工事期間中なので、要注意。
次回は松島のほかのエリアなどをまわります。
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