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鞆の浦の街並み・福禅寺・沼名前神社・安国寺(広島県福山市鞆町)

好きなテレビ番組はアド街とタモリ倶楽部です、森田です。

今回は鞆(鞆の浦)の街並みをめぐってみます。

紀伊水道・関門海峡・豊後水道の潮の満ち引きがちょうど境目になる、瀬戸内のセンターともいえる場所です。結果的にここから潮の流れが変わるまで待たないといけない、潮待ちの港でした。(ここは『広島県の歴史散歩』などの記述とガイドさんの話を参考に書いてます)
そんなわけで、中世まで鞆の浦はいろんな人や物が集まる超重要な都市でした。ただ、現代はあまり地名としてメジャー感がないのは、江戸時代に尾道のほうが栄えだしたこと、山陽線が通ってないこと(北の福山のほうを通ってる)などが原因かなと思われます。
ただ、その分、開発が止まり、古い街並みがそのまま残っている貴重な都市です。

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バスで鞆の浦にやってきました。福山から30分ほど。ただし、今回はトモテツバスのコースで来ました。

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街並みが古い。よく古い街並みの都市はありますが、ただ古ければ残るというわけではなく、昔にすでに発展していて、かつ今、落ち着いている(過度に開発されなかった)という条件が重なる必要があります。

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ここは坂本竜馬が泊まった家だったような気がするがうろ覚え。

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景色が良い。後述します。

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そして港町なので、こういう細い、いい感じの道がたくさんあります。

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なんか、アニメとかで映えそうな雰囲気ですよね。

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自分の作品でもいつか使いたいです。

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この街の中には有名な寺社もいくつかあります。福禅寺(対潮楼)もそのうちの一つ。

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ここは建物よりも景色が有名です。というのも江戸時代、朝鮮通信使がここの景色が日本でいちばんきれいだと書いているので、それで有名になったわけです。まあ、松島とか絶対行ってないと思うから、松島とかの人は文句言うかもしれんが。たしかに今もいい景色。

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この赤絨毯からだといい眺めですよという意味だと思われる。

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こんな感じの眺め。

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たしかによい。

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書いてるとおり、竜馬が談判で使った家だそうです。船が沈んだので、賠償交渉をして、すごい高額をふっかけて成功させたという経緯があります。

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江戸時代の港の構造が完全に残っている奇跡的な街です。

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超カッコイイ港。

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晴れてる日にずっと座っていたい。

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再び街をめぐる。

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映える街並み。

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ひたすら街を歩く。

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これは重文の太田家住宅。18世紀中ごろ~19世紀の建物で、もともとはたしか太田家ではなく、保命酒(ほうめいしゅ、養命酒みたいな名前だがむしろ本家はこっち)を作っている一族の家でした。1863年、三条実美ら、尊王攘夷派の公家たちは都を追い出され、この建物に落ちのびてきます。多分そういう歴史に絡む部分もあるので重文になったのかもしれないです。

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こういう路地もかっこいい。

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少し高台に来ました。このあたりに足利義昭の住んでた屋敷がこのへんにあります。

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あと、古い街なので寺町のようなところもあります。

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街の北西に沼名前神社があります。わざとふりがなをつけなかった。これ、「ぬなくま」と読みます。
式内社だった沼名前神社は一度史料から断絶しますが、明治になってこの地を沼名前神社として復活させました(たぶん神社自体はここにすでにあったと思われます)。

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この鳥居は水野勝重が1625年に建てたもので、県の文化財。

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能舞台はもともと伏見城にあったものを移築したと言われており、重要文化財。

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次いで、安国寺に。1339年に備後の安国寺になりました。ここは安国寺恵瓊が住持をしていました。

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室町末の庭を安国寺恵瓊が1599年、改造したと言われている庭。1599年というと、関ヶ原に出て安国寺恵瓊が処刑される前年なので最晩年ということになりますね。

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本堂は残念ながら大正に焼けてしまったものの、釈迦堂が残っています。1599年に安国寺恵瓊が大修理を施しました。国の重要文化財。

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正面から見ると、こんな感じです。
以上、鞆の浦の街並みでした。街の広さ自体はコンパクトなので徒歩の散策でちょうどいい感じです。

行き方
鞆は福山駅からバスで約30分。約500円(整理券方式のため降りる停留所によって異なる。基本、鞆の東側を南北にバスが通っている)。運転間隔は約20分なので、そこまで時間を気にする必要もない。街中自体はすべて徒歩でまわれる。


次回は尾道をめぐります。
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